ゴールデンカムイ聖地巡礼リターンズ!! 巡礼4日目、旭川2日目は大雪山・旭岳です。登山などのアウトドアに一切の興味がない人間ですが、尾形が越えた大雪山を一目見たい思いで、旭川駅発の片道約2時間のバス・旭岳いで湯号に乗り込みます。
スケジュール
09:15〜11:03 | (旭岳線いで湯号)旭川駅9番乗り場-旭岳山麓駅 |
11:05〜12:15 | 旭岳ロープウェイ山麓駅売店、ビジターセンター |
12:15〜12:30 | (大雪山旭岳ロープウェイ)旭岳山麓駅-姿見駅 |
12:30〜13:30 | 旭岳トレッキング |
13:45〜14:00 | (大雪山旭岳ロープウェイ)姿見駅-旭岳山麓駅 |
14:00〜15:30 | 日帰り入浴@ホテルベアモンテ |
15:40〜17:20 | (旭岳線いで湯号)ベアモンテ前-旭川駅 |
18:00〜 | 鮨みなと |
交通宿泊費 | いで湯号往復 ¥3,600 旭岳ロープウェイ往復 ¥3,200 |
旭岳線いで湯号
旭川駅前、ツルハドラッグのビル1階のバス総合案内所に券売機があり、旭川駅9番乗り場から出ている旭川空港線のいで湯号の乗車券を購入できます。1日3便のみですが、満員の場合は追加のバスが出るそうです。平日とはいえ人気スポットだから混むかと思いきや、10名程度。しかも大半が旭川空港で降車。混むのは紅葉シーズンのようです。
大雪山旭岳ロープウェイ
写真じゃわかりづらいですが、着いたら霧がすごい!
これなら引き返してまた北鎮記念館行きたいな…でもバス往復で買ってせっかく来たしな…うーん。 曇りのち晴れ予報なので昼過ぎには回復するかなと、しばらく周辺を見ながら天気の回復を待つことに。しかし…クソど素人である私は山の天気をナメ切ってました。
ロープウェイ乗り場から少し歩くと、旭岳ビジターセンターや日帰り温泉利用ができるホテルベアモンテさんがあります。
旭岳ビジターセンター
こちらでも登山用の長靴の貸し出しをされてますが、ロープウェイの先を散策するなら姿見駅でのレンタルをおすすめされました。
こちらのビジターセンター、展示が綺麗で見やすく、とても勉強になります。作中に出てきた動植物もたくさん並んでて、これ金カムで見たやつ!と興奮します。
エゾユキウサギ、耳の先が黒い!エゾクロテン、エゾタヌキ、キタキツネ
ネズミ煎餅のエゾナキウサギ、エゾシマリス、エゾモモンガ、ノゴマ
28巻276話で回収された、1巻3話で出てきたエビフライのエピソード。オオウバユリ、チングルマなど。
大雪山旭岳ロープウェイ山麓駅売店
まだ天気は回復しそうにないので、ロープウェイ山麓駅の売店で早めの昼食を。
蝦夷鹿肉のソーセージ(左)と、猪肉のフランクフルト(右)。 フランクフルトはクセがなくて食べやすく、ソーセージは皮バッツバツで中はぎゅぎゅっとみっちり肉肉しい。ジビエらしい鉄分が感じられて、とってもヒンナでした!
お土産を見たりして1時間以上様子を見ましたが、未だ天気の回復の兆しもなし。一応どんなもんかとロープウェイを見に2階へ。
チケットカウンターの人に人間が足を踏み入れて良いのか聞こうとしたら、往復3200円です!って言われた圧に押されて買っちゃったし。
トップシーズンである6月は08:00~17:00間を毎時15分間隔(0、15、30、45分)で運行し、乗車時間は片道10分。乗車料金は往復で¥3200。1分¥160か(すぐこういう計算する…)。しょうがない…、乗るかぁ〜!
10巻100話の見開き(ゴトリ・尾形が歩いてる1コマ目)に近い画。
か、帰りたい…。ほんとにコレ大丈夫?
オギャー!
大雪山旭岳ロープウェイ・姿見駅
姿見駅から散策路へ続くデッキからの景色。おん…。ここが10巻100話で尾形が「大雪山を越えて逃げるしか無い」と言った大雪山か…!霧と雨で何も見えん。
やっぱり引き返そうかと何度も思いましたが、「彼等が歩いて過ごして感じた同じ場所に立つ」がこの旅の目的でもあるので、むしろ同じような悪天候の中(なんなら残雪の量も作中とほぼ同じ)大雪山を越えた、ゴトリ&尾形と同じ経験が出来ると前向きに考え、姿見駅で長靴とストックを借りて行けるとこまで行ってみることに。
姿見駅から姿見の池を巡る1周約1時間の初心者向け散策コース(青いライン)が基本ですが、1周はさすがに戻って来れなさそうなので、途中までを往復するコースを行くことに。↑ビジターセンターでの案内板。今見られる動植物や、道路状況を都度表示してくださってます。
大雪山旭岳・姿見の池散策コース
1番簡単なのが、時計回りに第一、第二展望台までを往復するコースで20分くらいですが、踏み入れた途端この景色。何これ。のっけから遭難しそうなので即刻退却。絶対に素人が行っていい場所じゃない。
反時計回りに姿見の池までを往復するコースだと30〜40分くらいです。まだ道があるのでこちらを行くことに。
雪解け水が川になってるメチャクチャな悪路。
道中出会った高山植物。命を感じるものと接すると心が安らぎます。
キバナシャクナゲ。地面に近い場所で白い小さい花が群生しててとても可憐です。
チシマザクラ。日本一開花が遅い桜だそうです。6月上旬でまだ蕾。
鮮やかなショウジョウバカマ。
人工物があると安心感があります。 が、この先はさらに過酷な道でした。植物とか見る余裕も、まして尾形アクスタを出す隙も一切無し。
「まずいぞ天気が急に崩れてきた」崩れてます。霧で真っ白です。
「風が冷たいッ」「真冬みてえだ」この時6月にして気温4度。
「どんどん風が強くなる」強くなりました。 「雨も降りそうだ」降りました。
「この高さだと燃やす木が生えてねえ!!戻って下山しよう」 「馬鹿を言え、何のために来たんだ」 同じ経験をするため!
「残雪に穴を掘って避難するか?」「ダメだッ身を隠せるほど雪が残ってない」全く同じ。
「ブログ主の様子がおかしいッ」「金カムのことだけ考えるんだ!!精神衰弱で死んじまうぞ」 まさに10巻100話状態です。
ようやく姿見の池に到着した頃には息も絶え絶え、圧倒的な大自然を前に呆然とするばかり。私が知ってる散策じゃない。
池…?
釧路へ向けて、ネズミを獲ったり蛇に噛まれたりしながら、彼等は何日もかかってこの大雪山越えたんですね。天気が良ければ11巻101話で白石がおぎゃあしたり、尾形がヒグマにビビったりした景観を拝みたかったのですが、これもまた貴重な体験でした(翌日はド晴天)。
姿見の池近くの小屋。復路は下りが多くさらに過酷でしたが、もう考えるのをやめて足を動かしました。そして13:45のロープウェイで山麓駅へ戻り、最終のいで湯号15:40まで、ホテルベアモンテさんの日帰り入浴へ。せっかくの温泉地ですから、色んな泉質を楽しみたいですよね。
ホテルベアモンテ
紅葉シーズンはロープウェイの乗車まで1時間くらい並ぶこともあるそうなので、今時期でも最悪そうなったら日帰り温泉はパスする予定でしたが、杞憂でした。全っ然人はおらず、数人の外国人観光客がチラホラいるだけ。
ベアモンテさんは100%天然温泉。さらに露天風呂ならぬ露天サウナと露天水風呂がとても良い!サウナから出たらすぐ外→水風呂の流れが、まさにバーニャ!!ヴェニク(白樺の葉を束ねたもの)はないけれど、セルフロウリュでさらにバーニャ!!あっつい…、でもそれがイイ…、んもっとォ!! 外気浴スペースにある、Colemanのインフィニティチェアが超快適でした!人間が1番リラックスできる体勢になれて極楽。芯まで冷えた身体が温まりました。
食事
鮨みなと
tabelog.com
最終のいで湯号で旭川駅に戻り、一旦ホテルで着替えて、旭川の名店、鮨みなとさんへ。なかなか予約が取れないことでも有名なので、3ヶ月前に電話しました。夜はおまかせコースのみで、20品以上出していただきました!焼きアスパラ、白身に雲丹、煮蛸、鰹漬け、蝦蛄、大和蒸、鮟肝、喉黒
鮎味噌、金目鯛、鰊、赤身、牡丹海老、北寄貝、ずわい蟹、雲丹リゾット、キングサーモン
墨烏賊、目貫、鯵、炙り鯖手巻、穴子。
お酒はゴールデンカムイにちなんで、麦焼酎「二階堂吉四六(にかいどうきっちょむ)」と、お値段で悩んだけど(¥2,700)純米大吟醸「旭神威(あさひかむい)」を頂きました。最初から最後までとても丁寧な仕事をされてることがはっきりわかる内容で、頂いてて一切のストレスがなく、全部安心してお任せできました。
Lampstand Coffee
鮨フルコースを食べた後でも、甘いものを食べないと生きられない病なので、昨日も行ったLampstand Coffeeさんへ
昨日気になってたランプスタンドパフェをオーダー。 ホイップ、アイス、ブラウニー、グラノーラ、冷凍ベリー、アイス、ホイップ、ボリューム満点でした。
明日は観光難易度SSSの神居古潭!